確かに現状のままでは駅前は狭く、そこを車が行き来するので歩行者は危険を伴う。
駅前広場が整備されればいかにも近代的な都市に生まれ変わることだろう。この事業はその時々の市長の懸案であり、誰が手をつけるのかが関心の的であった。それだけにこの開発に賭ける現市長の意気込みは十分に理解できる所である。
そんな折、世界のホンダが東上沿線の寄居と小川に一貫生産工場を建設することになった。さらには東松山に主力工場を置くボッシュが本社を渋谷から当地に移転する可能性も現実味を帯びて語られ始めたのである。
この二つのビッグニュースは今後の比企郡から寄居までの東上線沿線の発展に大きなインパクトと経済効果をもたらすことは必至であるので、今こそ政治・経済のリーダーにある人達は、“狭い自己顕示欲を捨て目先の利益に捉われることなく、百年の大計に立つ大きな視野からの思考と決断が求められる重要な節目の時に身を置いている。”ことを再認識して事に当たって欲しいものである。
特に、東武鉄道の幹部の皆様には、世界中からホンダへ商談に訪れるビジネスマンの人達のためにも工場の操業までには座席指定特急『東上スペーシア』を導入して頂くように強くお願いをしておきたい!もうこの辺で東武鉄道さんには自社の利益を追うだけでなく、公共の利益の為に莫大な資産をほんの一部削ってでも社会貢献に廻すという大英断をして頂きたいと株主と東上線の乗客を代表してもの申す次第である。
駅前再開発はどこの市や町でも行われており、結局はどこでも似たり寄ったりの駅前の顔が出現するというのが現実である。一見、近代的になり便利で小奇麗にはなるのだが、
市や町の全体を総合的に見てバランスを考えてやらないと、駅前だけの化粧で満足してしまい、歴史や文化や貴重な自然や人の心とかいちばん大事なものを置き忘れてしまう失敗をしがちであるのでここは是非とも格好だけで終わることの無いようにしてもらいたいと念ずる次第である。
その昔、松山城もあり、上沼・下沼と材木町一丁目のクランク道周辺、所謂『旧市街地』は鎌倉時代から町を形成していたと言う大変な歴史地区であり、これは東松山の宝でもあると言える。その古き良き日本人の心を呼び戻し、二つの沼を結ぶ悲恋の物語を題材にしてまちおこしの活性化に繋げようと云う“壮大な企画”の下に市民の力により興した祭りが『東松山夢灯路』である。新しい近代的な駅前の顔づくりに執着するあまり、東松山らしい『旧市街地』の“魅力”や“個性”を潰してしまったとしたら、それこそ“百年の大罪”と言われかねないことだろう・・・。
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