だが、四季折々に花が咲くように樹木を植えたので、疲れた時に食堂からコーヒーや紅茶を飲みながらこの庭をボーっとして眺めるのが非常に気持ちのやすらぎになる。
鳥ではムクドリかヒヨドリと言うのかよく分からないが、ミカンやリンゴを置くとよく来て突っついている。メジロやシジュウカラなども必ずつがいで来るのだがヒヨドリらしき大きな鳥がギャーっと鳴いて追っ払ってしまう。
また猫の散歩コースのようでもあり色々な猫がよく通るのだが、糞尿などをするので困りものだ・・・。
さて、つい最近のことであるが、ティータイムをして庭を眺めていると、猫にしては尻尾が太めで長く、顔も細面で白く鼻筋が通っていてあたかも歌舞伎役者のような面構えの生き物がうろついているのを見かけたのであった。それも午後4時頃のことである。それも立て続けに二度も見たのだ・・・。
そして、物音に驚いて逃げた場所が何と中庭にある古い蔵だったのである。私は直感で、今話題の“ハクビシン”だと閃いた。
最近、TVで住宅の屋根裏へ入り込み悪いことをして困っているという報道を見たのでピンと来たのである。
直ぐに対策をした結果、市役所に相談すれば対処してくれるという情報を聞いたので連絡すると、直ぐに捕獲用のネズミ捕りを大きくした様なオリを職員が持ってきて中に大好物のリンゴを付けてセットしてくれた。
そして、翌朝すぐに夜行性のハクビシンが一匹オリに入り、御用!となったのである。
関越道沿いの東松山市郊外ではここの所、ペットに飼ったものの世話が見きれずに関越を車で来て捨てて帰るという不届き者が多く、ハクビシンやアライグマなどが増えているのだという。
とんだ迷惑な話だが、役所の環境課の職員もまるで動物園の職員ではないが捕獲作戦に奔走している日々を過ごしているようで手慣れた動きに感心をしてみたり、異常な世の中になったものだと呆れたりしたのである。
しかし、昨今の物騒な世相の中でいちばん恐ろしいことをするのは人間さまであり、それに比べればパティオに迷い込んだハクビシンなどはまだまだ可愛いいもんだなと一安心の余裕からか思えたのであった。
人生いろいろなことが起こるものである・・・。
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