| ある時、『ひき21』のコアメンバーであるデザイナーの長名さんのお知り合いである東松山工業団地入口の辻保順医院の院長ご夫妻をご紹介された。奥様が医院の2階でデイケアーサービスを何年もの間やっていたのだが、どこかに土地を見つけて独立した建物を造って本格的に事業展開をする段階に至っているという話をお聞きしたことがきっかけとなり、新規プロジェクトが一気に動き出した。
それは、児童小説『天の園』の舞台となった唐子村の自然豊かな田園風景を残している東松山市上唐子地区にある当社所有の遊休地を候補地としてデイサービス施設を建設し、辻医院の先生ご夫妻が運営する“デイサービス楽らく”に賃貸するという構想である。
のどかな唐子村を思い起こさせるこの地にはこのような施設が一番適しているし、経営者の視点からも時代のニーズに合致しており大変やり甲斐のあるビジネスであると思う。
もう一人、『ひき21』の重要メンバーである石川工務店の社長の石川さんは1級建築士の資格を持つたたき上げの大工さんであり、この人の面倒見の良さと気風の良さは付き合った人なら皆十分に知っている。趣味も多彩で、カメラ、ラジコンの模型ヘリコプター、パソコンなどのデジタル機器から車まで、そして最近では“いかだ造りの名人”としてもその名を轟かせるようになった“マルチカーペンター”である。
人柄が良く誠実で優しいので人望があり、PTAの会長なども歴任し人脈が広い。そして頼み事をしても必ず結果を出してくれるので、ついつい仕事をお願いしたくなるのである。
最近は息子さんも一緒に仕事をしており、現代社会が失いつつある“家族の絆”の見本のような存在でほほ笑ましく羨ましくもある親子である。
この厳しい建設業界にあって、いつも仕事が忙しいのはこの人の人徳であるとつくづく思う。『ひき21』が参加している“荒川いかだ下り”の筏や『夢灯路』で灯される数多くの灯篭もすべて石川工務店の副業のご奉仕による所が大である。
今回のデイサービスハウスも石川さんに設計及び建設をお願いしたが、お陰でとても機能的でセンスの良い建物が完成しつつあり本当に感謝に堪えない次第である。
このプロジェクトが東上線に座席指定特急スペーシアを走らせようと活動している我々『ひき21』の人脈から生まれ、現実になったというところに大きな意味があり大変心強く、嬉しく感じている。 |